簡単だけど簡単じゃない
簡単だけど簡単じゃないルアー・・それがウェイク系ですね
ウェイク系って基本的にガマ口です。なのでこのUK BIGWAKEはもしかするとウェイク系には属さないのかもしれませんね。
周りからはガマ口でいいじゃない・・というプレッシャーが凄かったんですが(笑)そこはルアー作り22年の超ベテラン・・釣れるアクションは熟知しているので後は自分的に美的に感じるデザインを目指したいじゃないですか。
感覚的には大型シャローミノーみたいな感じですね(笑)
実はこのルアーをやっている時にレスポンダー165の開発に着手していました。同時進行で進んでいくのでこれは被ってはダメだと・・そこで大型シャローミノーから遠ざけるようにしていく訳です。
ちなみにレスポンダー165は当然の事ながらARCシェル素材であることがマストである・・と思いながら指示をしてサンプルを作って貰ってたんですが、出てくるルアー全てがしっくりこないというか方向性にギャップがある。まあそれが後にシマノ側はフラッシュブーストで作ろうとしていたという衝撃の話に続くんですが(笑)この話はまたその内書いてみます。
ウェイク系ルアーを頭に思い浮かべてください・・ボディのどこかをぶった斬ると丸に近い部分がある。頭がデカくて尻すぼみの形状。上下に大きく開いた口(リップ)は必ず付いてます。
でもUK BIGWAKEに関してはそういう要素は一切排除しています。
あれ?だったらウェイク系じゃないよね(笑)
でも気分はウェイク系ってことで(笑)
前回も書きましたが1gのウェイトをどこに配置するかでレンジが大きく変わってきます。それは手前の話だけではなく、遠投した先から巻いてくる間全てを検証しなくてはなりません。人気のウェイク系のアクションを把握し、あらゆる場所で使用している平野スタッフの話は結構タメになりました。
天草では圧倒的にモンスターウェイクが1番手であり、大型シャローミノーならレスポンダーがダントツの釣果と人気です。ナイトならUK BBのタダ巻きという新しいスタイルを確立し、釣れないルアーもBB的なアクションにチューンすれば釣れなくはないという位置へ持って来れるなど、その設定アクションは間違いないものだと思います。これらのアクションに厳しい成田スタッフも納得です。
そんなエリアで釣り勝たなければ意味は全くないので、結果的に天草の海と東京湾の二ヶ所で「釣り勝てるルアー」を目標にした訳です。
この2人のシビアな意見をベースにアクションやレンジ、音に至るまで徹底的に釣り込んで差別化していきました。長い期間掛かりましたが100点満点のルアーに仕上がったと思います。
でもこれはスタッフ共通認識ですが、側面が平らなUK BWはモンスターウェイクとローテーションを組めるルアーである事も目標にしています。やはり円運動のルアーとは使い分けが必要だと感じますね。
春のエソパターンから秋のコノシロパターンまで。完璧に釣り込みました!
170mmサイズではありますが、ウェイトは40g台なのでミディアムクラスのスピニングでも余裕で投げれちゃいます。ウェイク系ってスピニングとベイトで飛行姿勢が変わって結構キャストムラが発生するんですが、このUK BIGWAKEはその辺も考慮しながらウェイト配置しています。
細かいところまで煮詰めて、最後の最後の修正位から愛媛の寺田スタッフや島原の島内・大石スタッフにも釣り込んで貰いました。
基本的にマルジンはスタッフのエリア特性や趣向を見て、テストを依頼するルアーを分けています。
このルアーは私と平野スタッフ、成田スタッフの3名で煮詰め、最後のスパイスを寺田・島内・大石スタッフでまとめました。
発売は9月頃を予定しています。
詳細が決まりましたらまたアップします!