UK SPIN発売へ!開発秘話2/2
ブレードルアーはこれまで20年以上のプロデュース歴の中で手を付けなかったルアーです
ブレード自体は数年前にチヌ用のボトムスピナーベイト?的なルアーを模索している時にサンプルを作ってテストしてたんですが(その後似たようなコンセプトのルアーが他社から出てきてびっくり)、シーバス用としては初挑戦でした
ブレード系ルアーっていうのは基本、遠くへ飛んで早く沈むというのがコンセプトです。プラグを除けば全てのブレード系ルアーはそうです
なのでボトムを舐めるようにトレース出来るというのが最大の利点であり、全てはそこを目指しています
ではUK SPINもそこを目指すのか・・・
うーん・・なんかそういうルアーは世に多く出ているので、使いたかったらそれらを使えばいいんだし・・ということでUK BAITを軸にしたルアーを作る事に
UK BAITシリーズはバイブレーションです
つまり形状はバイブレーションからスタートになります。
これが最初のサンプル。ボディ自体はUK BAITを採用しているので水平に近いやや頭下りになります。アイが背中に近いとこにあるのに水平姿勢の多いブレード系ルアーですが、ボディ(ヘッド)自体が短く重たく後方にブレードがあるお陰で水平でも真っ直ぐ泳ぎます
とはいえ・・ブレード系ルアーは言わばブレードに全てを支配されているルアーだとも言えます
何せあれだけの抵抗が真後ろにある訳ですから(笑)やるべき事はそのブレードの動きを邪魔しないボディ(ヘッド)を作ること(出来ればエビらないように)
やってみて分かったんですが、ボディ(ヘッド)の重さが軽いほどバランスを取るのが難しいです。というのも真っ直ぐ泳いでるように見えて実は結構斜めに泳いだりするもんです。
スタートはUK BAIT15がベースですから、14gくらいの重さになりました
合わせるブレードを見つける為に手に入る限りの種類を重さ、形状、サイズ毎に分けてテストしてみました
ブレード自体は勝手に仕事するので、気に掛けるのはバランスや実際に使ってどの程度引き重りがするか?です
この引き重りを気にする最大の理由は水圧が加わった状態で更にブレードの抵抗が加わると、釣れる釣れないに関わらず使い辛いから
使い勝手が悪いって気持ち悪いじゃないですか(笑)
もうベースはあるのでいきなり仮金型もスタートしました(笑)
何も決まってないのにいきなり金型作るってかなりリスキーです
使ってみてあまりにもシャローが引けるので(笑)それならもっと重くしちゃえ・・という事で同時に重たい22gも同時進行する事に
さて・・テスト中に不思議な経験をしました・・
アイを増やしたお陰で真ん中のアイに小さなコロラドを付けて、変則的なブレード系ルアーが出来上がったんです
コレ・・仲間からこうやると何か動きが面白いと・・
やってみたら千鳥るんです・・千鳥ったからどうなん?と思ったんですが、ではこれを明暗でやってみたらどうなんだ?
すると・・何だかめっちゃ釣れました(笑)表層近くとまではいきませんが、比較的上のレンジで使えるので、下から突き上げる明暗の魚にかなり高反応です
しかも他のルアーを通して反応が無くてもコレなら1発でした
ここから夜ブレードの本筋を見極めるテストがスタートしたんです
ここから先はもっともっと結果を積み上げてから・・
なので発売されてから皆さんからの報告を待ちたいです
現状・・イワシに付いた個体のナイトゲームでめっちゃ実績が上がっています