NICO 80S

BLOG開発

もう随分と昔のように感じます・・

自身がプロデュースするルアーが初めて世に出たのは2000年・・

初めてはウッドルアーでした・・

四半世紀以上もシーバスルアーに携わってきた中で、今はもう廃番の製品が幾つもあります。

かと言ってそれを復刻とか?焼き増しとか?そんな取り扱いはしたくない

ガマダスもそんな心意気で作ったんですが、今回思いを込めて作ったのが・・

NICO80S   80mm 14g
通称ニコハチ

コンセプトはシンキングミノーのようなシンキングペンシル

ヘッドをカットしたデザインはリップレスミノーのようにも見えますが、これはシンペンの弱点?である「手応えがなくてアクションが伝わらない」という点を克服する為に思いついたアイデア。
リトリーブした際の引き抵抗を増やすことによって、釣り人に「使ってる感」を感じて貰う。
更に真横から見るとウェイトはどこに?と思えるほどの超低重心固定ウェイトを採用する事でただ巻きでのロールアクションを演じます。
通常このようなウェイトは重心移動のルアーと組み合わせる事が多いのですが、とにかくボディ内の空気量を最大限維持したいのもあり、固定させるウェイトもギリギリの位置まで広く薄く配置してあります。

ちなみにこのウェイトバランスは偶然にも飛距離に良い影響を与え、14gとは思えない飛距離を出すことに成功しました。

今回はそのウェイトを1g強増やすことで更に飛距離を増しています。

その分、抵抗感を維持する為にヘッド形状を変更しています。お腹部分も広く平らになるので、ウェイトを広く薄く配置するのにひと役買っています。

ロールアクションもワイドロールアクションにアップデートし、汽水域や流れの弱いシチュエーションでもしっかりとアクションが出るようにしてあります。

その為にボディ幅も変わり、全てが「今風」にアレンジし直してあります。
こうなるともう完全にオリジナルと言えますね。

飛距離が伸びた事もあり、ウロコカットも採用。ホロの乗りも良くなりクリア系のカラーも美しく映えます。

希望したスタッフに渡した最終プロトのニコハチで早速爆釣モードの大石さん。

自分が納得したアクションが出るまでは、ほぼ自分だけで仕上げていきましたが、その最終チェックは関東の平野さんに。恐らく関東で出番がめっちゃあるのと、比較する他社シンペンを多用する平野さんなら、その差を感じ取ってくれると思ったので。
私自身もめっちゃ釣りまくったので、3Dプリンタ製は20本ほど釣ったところで粉砕されます(笑)

西日本釣り博のマルジンブースにて展示予定ですので、是非見に来て下さい!