UK BIGPEN150F降臨!①
スタッフ達からのやいのやいの催促を受け・・重い腰を上げてようやく作りました(笑)
ペンシル男爵として(笑)ペンシルベイトを出すのなら、長い間思い描いた理想を形にしたペンシルを出したい・・
でもそれは20年以上前の「理想」ではなく、釣り業界に最大のセンセーショナルとイノベーションを起こしたあの時代に生まれた「理想」を形に・・
そう「PEライン」の登場です。
その「PEライン」登場で起きたイノベーションを形にしました。
ベテランアングラーであればある程、実はPEラインの登場でその存在が最も消えてしまったルアーが「ペンシルベイト」であるという事に気付いている方は少ないのではないだろうか?
以前にも書きましたが、なぜこれほどまでビッグペンシルがヒットしたのか?それはやはり釣果だと思います。
普通サイズのペンシルじゃダメなのか?
いえ、同じ状況ならビッグペンシルの何倍も普通サイズのペンシルが釣れます。
勿論・・ちゃんと動かせたら・・です。
太いナイロンで扱う時代に生まれた大型ペンシルは、PEラインの登場で格段にアクションが良くなりました。
PEラインの登場で水面上、抵抗の少ないペンシルベイトはその難易度が高くなりました。ただ巻き用のルアーと違い、ペンシルベイトなどはアングラーが動かして初めて生命感が宿るルアーになります。
つまり「動かし手」のレベルでルアーの持つ能力が左右されてしまうルアーなんです。この10年だけを振り返ってもシーバス業界からヒットしたペンシルベイトはほとんどありません。結局扱いに慣れたベテランアングラーのみ武器となるルアーになりました。
出てもただ巻きで使えるスプラッシャー系のルアーばかり・・
釣れなくはないですが、ペンシルベイトに比べて格段に弱いです。
なのでPEラインを使って大型ペンシルを扱うトレンドが起きたんだと思います。
このUK BP150Fの特徴はPEライン使用時におけるデメリットを最大限軽減し、それをメリットへ変える点にあります。
まずは形状です。
ここで考えないといけないのは「イワシ」を捕食しているターゲットを狙うペンアシルと「コノシロ」「サッパ」といった比較的大きめのベイトを捕食しているターゲットでは、自ずと求められるアクションは全く異なります。
という話をもう20年以上前に雑誌に書いたなあ(笑)
今回私がデザインしたのは後者のベイトを捕食しているターゲットを狙う為の形状とアクションにしています。
なので「イワシ」を捕食しているターゲットには全く異なる形状とアクションになります。
そうなると真っ先に消えるのは「反り型」と呼ばれる形状。
この「反り型」という形状は本当にクセ者で、「イワシ」などを捕食している場合はパニックアクションといって、多少アクションが崩れても勢いで誤魔化せるというデメリットをメリットに変える力が「偶然」あります(笑)
でも大きなベイトを捕食しているターゲットに大事なのは安定した「アピール」と崩れない「アクション」です。
もっというと「頭を叩いて」も良いけど「水を噛んだら」ダメって事。
大きなペンシルベイトが「水を噛んだ」らどうなるか?エビになってしまうか?運が良くてもツンのめったアクションが復活するのに距離が必要になるでしょう。つまり貴重なバイトチャンスを逃すし、乗らないバイトが多発します。
特に3本フックだと最悪・・目玉が傷ついたり、針傷があちこちに付いたりして魚へのダメージが大きくなります。
皆さん気付いてますよね?動かして誘うルアーの最大のデメリット・・
これ以上、無策に目玉が潰れた魚を増やしたくない・・
これがPEライン登場後のペンシルベイトが考慮しなければならないひとつの方向性です。
更に・・
続く。