UK SPIN22発売へ!開発秘話1/2
一昨年の秋に開発が始まったUK SPIN22
実はスタート当初はもっと軽量のルアーでした
その目的は水深50cmでも使えるブレードベイトである事
ブレードベイトの特徴は本体とは別に分離した「ブレード」の存在です
つまりルアー本体はほぼ用無しである点(笑)
勿論全く仕事をしない訳ではなく「針を付ける」事や、最も存在意義が高い
にも関わらずルアーとしての機能が全く無い「ブレード」を魚の居る所へ運ぶ
役割を担っています
ブレードの仕事を邪魔しないボディ・・それがルアー本体に求められる重要な
性能である訳です
それが鉛だろうがプラスチックだろうが・・です
まず私が手掛けるなら鉛という選択肢は最初から除外しました
理由はすでに多くの鉛型ブレードベイトが世に出てるからです
鉛型のルアーの特徴は鉛ヘッドを守る為に先端へガードを付ける必要があります
その形状は様々ですが必ず必要な部分です
UK SPINに関してはボディ自体がソフト素材の為にこういう機能は不要になります
次にプラスチックですがこれは別のアイデアがあるので今回はパスしました
もうちょい煮詰まったら別ルアーとして登場させるつもりです
ソフト素材一択で始まった開発計画ですが、まず考えるべき基本設計としてスタッフ
と協議したのは「針の数」です
ボディ自体に備え付ける針の数ですね。ブレード部分にはダブルフック搭載がどれに
も可能なので、ボディ自体に幾つのアイを付けるか・・ここが最初の難関です
ブレードベイトは針がボディにひとつならば#6フックの搭載が可能です
仮にふたつ付けるとしたら#8を二個か?#6を二個という選択肢という事ですね
ブレードベイトの弱点はまさに着水直後にエビという現象になる確率が非常に高いという点。これはバイブレーションよりも更に確率が高い
実際にUK SPINも同様で、針数を増やせばエビになる確率が高いです。それでもフッキング率を求められる魚種には針数を増やすことをオススメします
前が#6で真ん中が#8セット
これは根魚対策に効果的です。熊本の成田スタッフはこのパターンを多用していました。実際・・目の前でバンバン獲ってましたね(笑)
これがマックスパターン。ブレードにダブルフック#8を付けます
ブレードアタックが最も多い魚種はサバやアジ・・そしてチヌ(笑)
しかし・・ここまでやると引き重りは増えてきます。
しかしシーバス狙いならばやはりワンフックがオススメですね。ボディもアピールするブレードルアーなので比較的大型個体が食ってくるルアーです
#6のワンフックが最も安心でかつトラブルが少ないので、発売時にはこの形態で販売を踏み切りました。